シャープレシオって?
今回は金融用語を取り上げてみます。投資を経験されている人であればすでにご存知かもしれません。
シャープレシオ(Sharpe Ratio)です。
シャープレシオとは、日本語で「投資効率係数」などと呼ばれます。
ウィキペディアによると
シャープレシオとは投資の効率性を測る指標。
1966年にウィリアム・シャープにより提案された。
※ウィキペディアより引用
とあり、その後、よく分からない数式が(笑)ごちゃごちゃと書かれています。
簡単な数式はこちらです。
日本語にすると
シャープレシオ=(リターン-無リスク証券リターン)÷リスク(標準偏差)
リスクフリーレート(無リスク証券リターン)は米国債が一般的に数値として使われます。
分かりやすく言うと
投資のリスク(価格変動)の割合に比べてどの程度のリターン(収益)を
得ているのかを見るための指標
だと覚えておきましょう。
低金利の時代ですから、単純に計算するのであれば
投資のリターン÷リスク
で算出してもいいでしょう。
この数値が大きいほど、運用効率がいいということになります。
どちらがいい投資?
数字で例を挙げてみましょう。ここでは単純にリスクとリターンから2つのファンドを
比較してみます。リスクが異なるファンドを比較する場合に非常に有効です。
リスク リターン シャープレシオ
ファンドA 20% 10% 10÷20 =0.5
ファンドB 50% 20% 20÷50 =0.4
ファンドを選ぶとき、どうしてもリターンの数字のみに目がいってしまい、リターンが大きい
Bのほうがいいじゃないかという声もあるかもしれません。
でも、運用効率はファンドAのほうが優れていることになります。
ファンドを選択する目安に
このようにシャープレシオを利用して、どんなファンドに投資をすればいいのかを判断する目安に
することができるのです。
オフショア投資の場合もっと厳密に、ヘッジファンドとミューチュアルファンド(投資信託)の
数値を分ける場合があります。ヘッジファンドにはシャープレシオを使い、ミューチュアルファンド
にはInformation Ratio(インフォメーション・レシオ)と呼ばれる指標を使います。
Information Ratio:ベンチマークとなるインデックスに比べ、リスクの割に
リターンが良いか計測する指数
どちらも同じような指標ですので、比較をするのにも有効です。
弊社がお客様にファンドを提案するときも、当然チェックしています。
まとめ
シャープレシオの数値の目安として
0.5以上 可もしくは良
1.0以上 優
2.0以上 最良
というところではないでしょうか。
投資するファンドを検討するとき、ぜひ活用してみてください。
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