積立投資のメリットとは?
値段が変動する商品で利益をあげるためには、「安いときに買って、高いときに売る」というのが基本です。しかし、実際に、タイミングを図り、このルールを実践することは、容易ではありません。
月々一定の金額を投資する積立投資は、このタイミングを図る必要がありません。
ファンド価格が安いときには、同じ投資金額で、より多く口数を買うことができます。こうして、安くたくさん買うことによって、平均購入単価を低くしていくことができます。つまり、市場やファンド価格が大きく変動したからといって、一喜一憂する必要はありません。
これをドルコスト平均法と言いますが、一括投資とは違ったリスクを低減した効率の良い投資を行なうことが可能です。
オフショアの積立投資の場合、豊富な選択肢の中から投資対象となるファンドを自由に選択することができます。
ドルコスト平均法とは
熟練した為替運用者も使っている方法で、日々変化する為替レートの動きに惑わされず、定期的に一定額で外貨を購入し続ける方法です。ファンドを積立で運用することによって、このメリットが生かされます。
変動する為替の動きに関係なく、定期的に一定の金額でドルに投資することによって、ドルの購入価格を平均化させ、投資期間の平均レートより低いレートで、ドル購入を可能にします。外貨購入の際、為替相場の動きによるリスクを軽減させることができます。同じ原理が市場にも働き、ファンド購入にも適用されます。
定期的に一定額の積立を行い、その投資でファンドが購入されていく積立型の投資を例にとります。ファンドの価格は以下の3通りを想定します
A: 一貫して上昇
B: 下降した後に上昇
C: 一貫して下降
ここで、毎年100の投資額を10年投資すると、毎月購入できるユニット数は以下のようになります。つまり、価格が高いときには少ないユニット、安いときには多くのユニットを購入しています。
ここで、定数口購入によって毎年10ユニットを購入し続けた場合のものと比較します。以下の3つの比較からも分かるように、どんなマーケットの状況であっても、一定口数で購入するより、1ユニット当たりの購入価格は平均法により割安になっています。 一定額を長期に亘り積立することで、効率の良い投資が可能になります
購入ユニット数合計 | 総投資額 | 1ユニット平均価格 | |
A | 64.6 | 1000.0 | 15.5 |
定数口 | 100 | 1615.0 | 16.5 |
購入ユニット数合計 | 総投資額 | 1ユニット平均価格 | |
B | 228.6 | 1000.0 | 4.4 |
定数口 | 100 | 560.0 | 5.6 |
購入ユニット数合計 | 総投資額 | 1ユニット平均価格 | |
C | 137.4 | 1000.0 | 7.3 |
定数口 | 100 | 763.0 | 7.6 |