オフショア=タックス・ヘイヴン

海外投資、オフショア投資という言葉を聞くことが多いと思います。でもそもそもオフショアとは何?そう思う方もいるかもしれません。

元の意味は “海外”

オフショアとは、“Off”「離れて」の意味に “Shore”「沖」で、沖合を意味します。つまり、海外とい う意味です。従いまして、オフショアファンドとは、海外で設立され海外で運用をされているファンド。そしてオフショアバンクは、海外に所在している銀行となります。

日本から見て、海外だったらどこでもオフショアになる?そう考える方もいるでしょう。しかし金融の世界では、“タックス・ヘイヴン”(税制優遇国)と同じ意味として考えられ、税制上の優遇を受ける事のできる金融特別区を意味します。

税制優遇国とは

簡単に言うと、税金が安い、あるいは税金がゼロの地域です。特徴としては産業や天然資源に恵まれない小国・離島が、産業を引き留めるために、金融に対する合法的に優遇措置を設定した“特別金融区”のことです。

その代表としては、ブリティッシュ・バージン諸島(BVI)や、ケイマン諸島等が挙げられます。そのような金融優遇措置を受けるために、世界中の様々な金融機関、この場合ファンド会社が、オフショア地域に支店を設立したり、 金融商品、ファンドを組成しています。

ファンドの利益に対しての税金が非常に低い、あるいはゼロなので、利益がそのまま投資家に還元されるというメリットを生み出します。そのためオフショア投資というものが注目されているのです。オフショアと呼ばれる地域はどのような地域があるでしょうか。

様々なオフショア地域

スイス

日本人にとってはアルプスで有名な国ですね。自然豊かな美しい国です。
漫画でスイス銀行の名前を聞いたことがある人もいるかもしれません。
永世中立国として知られており、歴史上数々の革命と動乱の中で、王族・貴族の資産を守り続けてきました。そんな歴史の中で、今日の金融立国としての地位を 築き上げたのです。そして、その実績のある守秘性、安全性、確実性から、今日でも世界中の資産家が同国の金融機関に信頼を寄せています。

ルクセンブルグ

独・仏・ベルギーに囲まれた小国です。非居住者は所得税、キャピタルゲイン課税、相続税、源泉税が免除されています。欧米及び日本から 220以上の銀行が業務を行っており、プライベートバンキングは今やスイスと肩を並べる程にも成長しました。投資分野でも3千億米ドルもの運用資産残高があると いわれています。

マン島

英国本土とアイルランド間の海に浮かぶ英国領のチャンネル諸島の中の島であり、またタックス・ヘイヴンの地域です。議会制度は1千年もの歴史があり、自治権も持っています。オートバイレースでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、 この島は投資家保護法も整備されていることでも有名で  万が一保険会社が倒産したとしても利息を含めた投資金額の最高90%がマン島政府より補償されると いう優れたものです。

香港

旅行などで行ったことがある人も多いのではないでしょうか。1997年に英国より中国に返還されました。歴史的背景から英国の影響を強く受けた法律が整備され、そのまま施行されていること、また返還後、中国の動向によってどのようになるのかも注視していく必要があるでしょう。
日本との時差も1時間、距離も近いという地理的な理由でも、日本の投資家から注目されています。

シンガポール

アジアでも指折りの豊かな国です。面積は東京23区と同じ程度ですが、1人当たりのGDPでは日本を上回ります。香港の中国返還を見越し、国策としてスイスや英国の金融法に倣った法律を整備してきた 結果、アジアの金融センターとしての地位を確立しました。そのため昨今では、香港や税制が変更に なったヨーロッパから、シンガポールへの資金移転が目立ちます。

ケイマン諸島

英国領西インド諸島の一つで、タックス・ヘイヴンとして有名な地域です。多くのヘッジファンドが この地に登記しています。

バミューダ諸島


北大西洋に位置する英国領の一つ。地理的に、米国に近いことから、米国内はもとより、タックス・ ヘイヴンとして、ヘッジファンドの登記地として、世界的に有名です。

BVI(ブリティッシュ・バージン諸島)

British Virgin Islandsの略で、カリブ海西インド諸島に位置します。世界的に有名なオフショア地域であり、政治的に安定していることから、多くの法人がこの地を登記地として選択しています。

オフショア投資をするということ

このようにオフショアには様々な地域があり、そして様々な金融商品が作られています。今回紹介したのは一例で、オフショアと呼ばれる地域はまだまだあります。そのため海外投資、オフショア投資を考えるとき、いろいろな商品の選択肢があり、そして利益をそのまま再投資できるというメリットがあるのです。オフショア投資について知りたい方、質問のある方はこちらから。