金融リテラシー
金融リテラシーという言葉をご存知でしょうか。チェックしてみるとこんな説明があります。
日々の家計管理や資産形成、金融取引や保険、金利やローンの知識など、お金と上手に付き合うために
必要な知識や判断力のこと。
※野村證券EL BORDEから抜粋
さらに分解して、『リテラシー』の意味を調べてみると
読み書き能力。また、与えられた材料から必要な情報を引き出し、活用する能力。応用力。
※コトバンクより抜粋
最初に書いてあるような金融取引、保険の知識をきちんと身につけるということは
時間的にも大変ですよね。だからプロに相談するということが必要になってきます。
一般の人が最初に理解すべき大事な部分は『お金と上手に付き合うために必要な知識や判断力のこと』
の部分だと個人的には思っています。
つまり『プロから必要な情報を引き出して、それでどうするのかを判断する』ことが
大事ではないでしょうか。
リテラシーをきちんとすれば・・・・
なぜこういう話を出したかというと、こんなニュースを目にしたからです。
「テキシアジャパンホールディングス」会長ら男女10人を逮捕した。
同社は愛知、福井など全国約1万3,000人の会員から総額460億円を集めたとみられ、愛知県警などは全容解明を目指す。
(中略)
「1口100万円出資すると、毎月3%の配当が支払われる」
「1年後には元本を償還するか、契約を継続するかを選べる」などとうそを言い・・・
※中日新聞ニュース2月14日から抜粋、編集
海上保安庁内で詐欺的投資横行か OBら勧誘、若手退職者相次ぐ
職員らは、投資案件を紹介するセミナーへの参加を促すほか、高級飲食店で現役職員らに食事を提供して金回りの良さを強調。「130万円が1年後には3千万円になる」などのうたい文句を信用した20代の現役海保官の間で広まっていった。
海保関係者は「次々と退職者が出ている異例の事態だ。若手人材の流出が続けば
領海警備など人手が必要な複数の事案対応に影響を及ぼす可能性がある」との見方を示した。
※2月24日産経新聞より
「毎月3%の配当を約束して、元本も保証」「130万円が1年で3,000万円」
どう考えても投資としては不可能に近い話です。こうなると投資ではなく投機(ギャンブル)ですね。
それにしても1万人以上から460億円も集まったというのは驚きです。日本人の投資に対しての
考え方を象徴するような事件です。そして多くの方が金融リテラシーを学んでいないということに
なります。
投資のリターンはリスクと隣り合わせ
ローリスク・ハイリターンはありえない
この2つのことを知っているだけで、このような話がいかに胡散臭いか分かります。
海上保安庁の場合は、詐欺的な話が広がることよりも職員がやめてしまうことのほうが
重要問題なようですが 笑
以前のブログで日本人は元本が守られるほうを取るか、短期で大きく利益を得ようとする極端な
方向に分かれるという話をしました。元本保証を望むのであれば、増やすことはほとんど望めません。短期で大きく利益を得たいのであれば元本がゼロになるリスクが大きくなります。
リテラシーを身につけるということは、このような知識を理解し、そしてそこから判断すると
いうことなのです。保険やローンの細かな知識を身につけることより、まず投資に対しての基本的な
知識を理解することが重要なことです。
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