株式と債券の違い

ここのブログでよく紹介する「分散投資」
価格が連動しないものに投資をすれば、リスクを軽減できるということも
話したことがあると思います。

その典型としてよく出てくるのが株と債券。
これらは相反関係の投資対象として、よく取り上げられますが、どのように違うのか?
それについて解説したいと思います。

株式

株式は企業が資金を集めるために発行する証明書と考えると分かりやすいでしょう
そして投資家が事業の将来性を見込んで、
その企業のために資金を出資すると
株式が投資家に対して発行されます。
投資家=株主になります。
(株で有名な投資家はウォーレン・バフェット氏ですね。)
投資家は出資をした証拠として株式を保有することになります。

でも、企業は特に借金をしたわけではなく、あくまでも出資者を募った形になるので
資金の返済義務はありません。
かといって株主に何のメリットもないのかというとそういうことでもありません。

株主になるメリットとしては、要約すると以下のようになります。

・株主優待 :商品割引券や自社製品など色々な企業が特色を出していますね。
・配当金を受取る:企業の業績がよくなると、1株当たりXX円の配当が出ることがあります。
           株主にとってお小遣いがもらえる感覚ですね。
・株主総会への出席:ある程度の比率の株を保有すると、株主総会に参加が出来ます。
・株式の売却:株主は好きな時に株式を売却することが出来ます。株価が購入時より
         上昇していれば、利益を得ることが可能です。

もちろんいいことばかりではありません。企業が倒産すれば、株は紙切れと同じ。
価値はゼロになってしまいます。
そして売却時に株価が下がっていれば損をすることも当然あります。

債券

一方債券とは何でしょうか。
株式は企業だけが発行できる証明書ですが、債券は企業だけでなく、国や海外では州などの
自治体も発行するものです。こちらも資金調達が目的で発行されるのは株式と同じです。
ただ株式との大きな違いは、こちらはいわゆる借金ということ。
ですので、元本保証が原則です。

また目的が同じ資金調達でも、あらかじめ利率や満期日などが決められて発行される点がちがい
借金に対しての借用書に近いといえるでしょう。
借用書と異なるのは市場で売買可能な有価証券であることです。

利率や満期日が指定されますから、一定期間あたりの利息が発生し、満期日になれば
額面金額を受取ることができます。株と違うところです。

よくアメリカや日本の国債の金利が話題になるのをニュースなどでみる人も
多いと思いますが、まさにそれがこの利息に当たるわけです。
現在は日本の国債だと5年もので年利0.05%程度です。

デメリットですが、株式は好きな時に売却して利益を狙うことができますが
債券は途中換金をしてしまうと元本が保証されません。
また、国や自治体、企業の債券などを購入し、それらの破綻などが起こると
当然そのお金は戻ってこないことがあります。

破綻してお金が戻ってこないのは、株と同じです。債券の場合、信用格付けという第三者の
評価機関により
安全性がチェックされています。AAA、AAとか出てくるものです。
この格付けが低いほど、利率が高くなる傾向があり、リスクが高いということになります。

これらの点を除けば、元本が保証されている分、株式よりも安全性が高いように見えますが
決してそうではないところが経済の複雑なところです。

株と債券の関係

ここからが本題です。なぜ株と債券は相反するのでしょうか。
株はハイリスク・ハイリターン、債券はローリスク・ローリターンと言われていますが
一般的に下記のような傾向があるからです。

株価 金利上昇時に値上がり
債券 金利下落時に値上がり

金利の上昇によって経済が活性化し、結果的に株価が上昇するという関係性にあります。
逆に金利が下落してしまうと経済が冷え込んでしまうので株価は下落するという事です。

ここで債券で例を挙げてみます。

元本10万円 金利2%の債券を買いました。しかし途中で換金をしなければ
ならなくなったとしましょう。その時の金利が4%に上がっていたと考えてください。

購入時 10万円 金利2% 12万円(10年満期)

売却時 10万円 金利4% 14万円(10年満期)

これでは、10万円、金利2%の債券は誰も買ってくれませんよね。
そこで元の価格の10万円ではなく、

    10万円-金利分の差額(4万円-2万円)=8万円

8万円に値引きすれば購入者が出てくるということです。債券が値下がりするというのは
簡単に言えばこういうことです。

一方で株式は性質上、景気が良くなれば株価は上昇し、景気が悪くなれば株価は下落します。

まとめ

株式と債券は正反対の金融資産になります。
ただ現在の状況を見ていると、金利が低い状態にもかかわらず、日経平均株価が
上がっていることからも
分かるように、金利低い=株価下落 とそう単純ではありません。

また海外投資、オフショア投資をみたとき、債券や株を同じ枠に組み込んだファンドもあります。

大事なことはこれらの知識を頭に入れておき、投資を分散させるということです。
ぜひ皆さんのポートフォリオの配分に生かしてみてください。

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