ゴールドマネー

ゴールドマネーとは?

インターネットを通して、金や銀の現物を購入します。
投資家自身が自己名義で貴金属の現物を所有しますから、ペーパーマネーではありません。
電子取引によって、24時間いつでも購入・売却が可能で、現物に対する保険や保管手数料も割安です。
日次監査により、所有権が証明され、価格レポートが簡単に入手できます。
購入した貴金属の現物は、ロンドンやスイスなど複数の金融機関の金庫で実際に保管されるので安全です。

オフショアに貴金属を保有する重要性

金は政治的に繊細なもので、政府(中央銀行)は、個人が金を保有することを嫌ってきた経緯が歴史上あります。
実際、金本位制を止めたルーズベルト・フランクリン大統領は、米国内での金貨や延べ棒、金の証書を私的に保有することを禁じ、連邦準備銀行が金を没収する行政命令を発しました。
また、2008年9月末には、米国当局は、突然、一般市民の金塊へのアクセスを制限するようになりました。流通している金貨の中から、新しい金貨を回収したのです。
従って、金へのアロケーションは、自国の司法権外に保有することが賢明といえます。
政府による搾取から免れ、安全に保護してくれる場所、つまり、オフショアです。
代表的なオフショア地域としては、スイスのチューリッヒなどが挙げられます。

貴金属と貨幣

そもそも人類は、様々な種類のものを貨幣の役割を担うよう試してきました。古代エジプト人は小麦を、チベット人は茶の葉を、ソロモン諸島では貝殻を利用し、ヤギやラクダなどの家畜から奴隷まで貨幣として用いてきました。小麦や茶の葉は、収穫の度合いによって供給が変わってしまいますし、貝殻は壊れやすいですし、嵐の後にはたくさんの貝殻が取れてしまいます。家畜や奴隷は、時が経てば価値も下がりますし、両替のために分解することができません。
試行錯誤の上、多くの社会で貨幣として用いられるようになったのが、金や銀といった貴金属です。これまでの貨幣と比べ、金属は腐敗することもなく、品質も均一です。
ありふれている青銅や銅は小銭に、貴重で美しい金は最も価値の高い貨幣となりました。
この不滅性、美しさ、希少性、そして普遍的な通貨としての圧倒的な地位から、金や銀を始めとした貴金属は世界中の人々に求められるようになりました。
こうして貨幣として地位を確立した金属ですが、大きな金額になると重すぎるといった問題や不都合が生じるようになりました。 そこで、イングランド銀行は、1690年代に、金貨や銀貨を流通せずに金庫に保管しておき、いつでも交換できるという約束のもとで、コインの代替として紙幣「ポンド」を発行しました。
こうして、その後二世紀もの間に渡り、イングランドの紙幣ポンドが世界の基軸通貨となったのです。
その後、第一次世界大戦で経済が疲弊した欧州各国とは逆に、アメリカは戦争特需で著しい経済成長を遂げ、次第に、機能面での基軸通貨が英ポンドから米ドルへ移り始めました。第二次世界大戦後は、アメリカがIMF体制の下で、各国中央銀行に対して米ドルの金兌換を約束したことと、その経済力を背景に名実共に米ドルが基軸通貨となりました。
1970年代からは、アメリカ及び諸先進国では、金との公式なリンクを廃止、通貨の変動相場制を容認するようになり、今日に至ります。
しかし、今なお各国の中央銀行は支払準備金として金を保有しています。
一般的に、金融市場、世界経済の混乱期には、金の価値は上昇する傾向にあります。