皆さんにも馴染みのあるHSBC香港。
ここの銀行口座を保有している人にはメールが届いているのではないでしょうか?
このメールの内容ですが「Establish your Tax Residency」という英語です。
一言で言うと「納税義務国、情報の登録」ということです。

何でこんなことを?そう思っている方も多いかもしれません。
実はCRSというものが関係しています。

CRS(Common Reporting Standard)って何?

CRSとは2014年にOECD(経済開発協力機構 加盟36カ国)で策定された共通報告基準の
ことです。一言で言うと国民(特に富裕層)の税金逃れのための対策。
もともとは米国が2010年に成立させたFATCAという『外国口座税務コンプライアンス法』に
端を発しています。FATCAとはForeign Account Tax Compliance Actの略です。

これは米国政府が米国以外の国の金融機関に対して、米国人の口座情報をIRS
(アメリカ合衆国内国歳入庁)と呼ばれる機関に報告するように義務付けた法律です。
これによって富裕層の租税回避や資産隠しを防止しようとしました。

しかし国民富裕層の資産隠し、税金逃れは米国だけでなく、どの国にとっても頭の痛い問題です。
お金がたくさんある人は自分の住んでいる国ではなく、海外に資産を逃がして隠れて
保有しようとします。「資産フライト」なんていう本もありました。

そこでその対策として、米国政府にならって各国の金融口座情報を自動交換して
共有しようということになりました。
これらの情報を各国の税務当局で共有します。それがCRSです。

日本を例にとると36カ国のみでなく、租税条約などを結んでいる国も含め、約100カ国から
国外にある日本人や日本法人の金融口座情報が自動的に日本の税務当局に送られてきて
います。当然ここには香港、シンガポール、スイスも含まれています。

これらの情報は何も海外の銀行口座に限ったことではありません。
今ではオフショア・ファンドを申し込む場合、CRS関連の書類も一緒に記入して提出する
必要があります。すでに、オフショア投資を始めている方には、ファンド会社から書類の記入を
求める連絡やメールが届いているでしょう。もし見落としている人がいたら、確認してみてください。

これを行なわなかったらどうなるのか?

現時点では分かりませんが、保有している口座が凍結される、あるいはクローズ(閉鎖)される
可能性があります。その場合、口座を再度利用するには現地に行かないと・・・・
ということもあり得ますので、きちんとやっておきましょう。
ネットバンキングで簡単に手続きが出来ます。

ちなみにHSBCから私に届いたメールでは10月15日までに・・・というリクエストでしたが
それを過ぎても登録できました。まだの人はチャレンジしてみてください。
ご質問、お問合せはこちらから

※弊社ではHSBC銀行に関するサポートはしておりませんので、ご注意ください。