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弊社CEOリチャード・ケインが語る。インフレに負けない資産運用

世界経済は、有意義な形でインフレに向かっているようです。かつて、インフレという言葉は悪い意味で使われていました。購買力を殺し、通貨やモノの価値を低下させるものだと思われていました。  しかし本当にそうなのでしょうか。例えば、利子がゼロの銀行口座にお金を預けておくことを考えて みましょう(最近は、ほとんどの口座が、ゼロまたは限りなくゼロに近いですが)。インフレ率が  ゼロだった場合、特に心配する必要はありません。車も洗濯機も、来年も同じ値段だからです。   今年の1万ドルが、来年も1万ドルなら、購買力は同じとなり、私たちは、何の心配もなく暮らすことができます。しかし、インフレ率が年3%だったとしたら、今年1万ドルのモノが、来年は1万3,000ドルとなります。言い換えれば、今年あなたがもっている1万ドルは、来年9,700ドルに目減りしてしまうということです。これが、インフレによる資産の目減りです。

インフレ率についていけずに、資産が目減りすることを喜ぶ人はいません。1980年代、アメリカのレーガン大統領の時代には、インフレ率は年15%でした。1万ドルが、翌年には8,500ドルまで目減りするということです。このような高いインフレ率では、資産の価値を守り続けることは非常に大変なことです。

ここ20年の間、多くの年金基金や保険会社は、小さな利益幅しかない長期債券で運用するほか方法が ないのが現状です。このような長期債券は、インフレ率が高いときには投資価値がありません。       インフレ率が15%の時代に戻ったとして、長期債券の伸び率が15%だったら、投資家は大損することになります。

基本に戻ってみれば、主要国の政府は、インフレ率を上げることで、不動産や株式市場、その他の資産価値を挙げようと試みていることは明らかです。2016年12月13日に書いたように、トランプ次期アメリカ大統領の選出を、世界市場は歓迎しているようにも思えます。トランプ次期大統領は、アメリカの強力なパワーを取り戻し、インフレを起こしてくれるのでしょうか。今のところ問題はなさそうですが、人々はすでに、インフレに勝てる資産を買いあさっています。資産を閉じ込めておかず、せめて、インフレ率に勝てるモノに投資すべきです。

日本でもインフレ年間目標率を2%に掲げています。もし、インフレ2%が達成された場合、銀行に預金として預けているお金の価値はどうなるでしょうか。現在の銀行の預金金利は2%などという数字には全く届いていませんので、お金はそのままでも、資産の価値としては目減りすることになります。

最後にもう一度言いましょう。政府はインフレを起こそうとしています。しかし、そのインフレを上回るリターンを手に入れることも可能なのです。お問い合わせはこちらまで。

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