分散投資ポートフォリオ

GPIFに見るポートフォリオの重要性

GPIFって何?

皆さんGPIF(ジー・ピー・アイ・エフ)という団体をご存知でしょうか。英語で4文字
海外のどこかの団体か?と勘違いしてしまいそうですが

GPIF(Government Pension Investment Fund)
日本語にすると年金積立金管理運用独立行政法人という長い名前の団体です。
そうなんです、私たちの年金を運用している団体なのです。ですので非常に関係が深いといえます。
ここの団体が先日発表した運用成績が驚きでした。

GPIFは1日、昨年10~12月期の運用実績が14兆8,039億円の赤字だったと発表した。
利回りはマイナス9.06%

※共同通信ニュースから抜粋

すごい金額ですね。もともとのお金が100兆円を超えているので少しマイナスになるだけでも
国家予算??と勘違いしてしまいそうなぐらいの巨大な損失になります。
(ちなみに現在の運用金額は151兆3,607億円です。)

このマイナスを見て「ヘタクソな運用だ」「他のプロにまかせろ」と怒っておられるブロガーの方も
多いようです。
でも昨年は日本に限らず、オフショアファンドも軒並みマイナス。
他のプロが運用したところでプラスになったかどうかは微妙です。
下のグラフを見てください。

※三菱UFJ銀行 レポートより抜粋

このように各国の株式市場は軒並みマイナス。インデックス投資をしていた場合は、ほぼ全滅です。
特に12月の落ち込みがひどかったことがわかるでしょう。


※日本経済新聞より抜粋

でもこの数字だけを見てGPIFがダメだとはいえないのです。

2001年に市場運用を開始して以降の利回りは年間プラス2.73%、
累積収益額は56兆6745億円のプラスになっている
※共同通信ニュースから抜粋

そうなんです。中間でリーマンショックなどの大きな影響を受けながらも
プラスで推移しているんです。
利回りだけで見ると決して大きな数字ではないのですが、金額が金額であること、また国民のお金を
預かっているなかで運用していることを考えると及第点ではないでしょうか。

(年金のシステム自体は非常に疑問なのですが 笑)

※GPIF HPから

GPIFの運用スタイルは?

そしてここのHPにもあるのですが長期的な観点から、分散投資」というスタンス。
これは運用スタイル、投資のスタイルとしては間違っていません。
GPIFはポートフォリオも公開しています。
現在の割合はこちら。

※GPIF HPから

国内債券35%
国内株式25%
外国債券15%
外国株式25%

となっています。このポートフォリオ、ずっとこのままだったわけではなく
見直しを掛けながら今の割合に落ち着いています。

まとめ

投資家は運用方針によってこの割合を変化させます。外国株式の割合をもう少し多くする人も
いるでしょう。投資で
大事なことはこのように1つのものに集中するのではなく
いくつかに分散し、長期運用することによって、リスクを分散させることです。
ポートフォリオは資産を守る役割を果たすといえますね。

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