仮想通貨の現状

年末の慌しい季節になりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
2018年最後のブログとなります。

本年最後は仮想通貨について話していこうと思います。以前のブログでビットコインを初めとする
仮想通貨の価格下落について
話をしましたが、それに補足をする形です。

どこまで下がる?ビットコインの行方


そこで話したことをまとめます。

・ITバブルと同じ兆候と考えるならば、上昇基調になるのは、2020年6月ごろではないか。

・機関投資家など富裕層の資金が投入されていない市場なので、価格を押し上げる力が弱い。

・仮想通貨が普及し、法整備がきちんとしないと投資家の資金流入はない。決済処理機関に
おける取扱高は80%以上前年より減少している。

こんなところでした。その後、約1ヶ月、仮想通貨価格の目立った上昇はないようです。
この期間で気になったのは「ブロックチェーン技術が今後も発展していくから、仮想通貨が
値上がりする」という情報を目にしたこと。

こういっては何ですが、この見解にはクエスチョンマークがつきます。

はっきり言いますが、ブロックチェーン技術が発展するからといって、仮想通貨が値上がりする
ということにはなりません。

ブロックチェーン技術が発展しても仮想通貨は値上がりしない?

繰り返します。仮想通貨の価格が上がるには、機関投資家、つまり富裕層からの資金が
入ってくるかどうかがポイントです。彼らにとってはある意味、
投機的な資金です。
これがないとブロックチェーンがどうなろうと、仮想通貨の価格にはあまり関係ありません。
ブロックチェーン技術が進歩して値上がりする可能性が大きいのは、仮想通貨の価格ではなく
その技術に関るフィンテック関連企業の株価です。

「フィンテックに将来性があるから」「大きく成長しそうだから」

そういう理由だけでは、資金保全などの仕組みがはっきりしない仮想通貨に、富裕層は
お金を出しません。仮想通貨ではなく、そういう企業の株に投資をするでしょう。

なぜなら彼らは私たち以上にお金を失うことに、いい意味で臆病だからです。
フィンテック関連企業の株価のほうが上昇するというのはそういう観点からです。

つまり、備や、投資された資金保全の仕組がきちんとしてこないと
仮想通貨もなかなか価格は回復しないのではないでしょうか。

資金保全などの必要性

例えば景気が悪くなると金(ゴールド)などの価格が上がりますよね?
その大半は金の実物を持つのではなく、金のトレーディングや金の価格などを対象にしたファンドに
投資されるお金です。
ほとんどが現物を購入するわけではないのです

なぜか?現物管理が面倒だからです。現物をなくしたり、損傷してしまえば価値が下がってしまうので
現物を購入し所有するということは、自己責任で管理を行なう必要があります。

でもファンドであれば、金(ゴールド)の管理は運用会社が行なってくれる、
しかもその投資資金は、仮にファンド運用会社が倒産しても分別管理されていて
法的にきちんと守られているので、安心して投資が出来るからです。
仮想通貨もこのような仕組みが出来て初めて、富裕層からの資金を取り込めるようになるでしょう。

ウォール街での1コマ

最後に先日のブルームバーグのニュースからの抜粋です。

『ファンドストラット・グローバル・アドバイザーズの共同創業者であるトム・リー氏は
電子メールで配布した
12月13日の顧客向けリポートで、
「われわれに目標価格を尋ねる人々に閉口している。仮想通貨のボラティリティーは内在するものだ。
適正価格の現実化についての時間枠の提供を一切やめる」と記した。

ビットコインの価格予測で、ウォール街で最もよく知られたリー氏が白旗を掲げたということだ。
同氏のリポートを振り返れば、理由は明らかだ。

今年初め時点でビットコインの価格を年央2万ドル、年末2万5000ドルと予想していたが
目標を11月に1万5000ドルに引き下げるまでには5500ドル前後で推移。その後は約4000ドルと、年初来で70%を超える下落率だ。
リー氏による直近の「適正価値」は1万3800-1万4800ドル。』

※Bloomberg.comから抜粋

年初で語った2018年末のビットコイン価格予想は25,000ドルだったのが、今では・・・
プロでも仮想通貨の予測が難しいという顕著な例です。

皆様よいお年を!