投資の基礎知識

金融ドラマ「不発弾 ブラックマネーを操る男」

今回は海外投資、オフショア投資とは違うのですが、オフショアファンドとしても出てくる商品が
あったので、
ついドラマを紹介してみたくなりました。

もちろんドラマはドラマでも金融、経済関連のドラマです。
WOWOWで放映していた「不発弾 ブラックマネーを操る男」
原作は相場英雄さんです。

WOWOWはこれ以外にも金融を扱うドラマが多く、しかもなかなかの秀作。
リアリズムを大事にしていますので、
民放のような娯楽性を高めるような演出はありません。
そういうことからも非常に質の高いドラマが多いです。

このドラマで出てくる商品は「仕組債」です。
年間想定利回りを9%という隠れた利回りを提示をして販売していました。
日本では富裕層を食い物にする、しかもリスクの説明もなく、金融機関から勧められる怪しげな
商品として語られることもあるようです。

しかし、オフショアファンドの世界ではそうではありません。利回りを出るのにきちんとした基準を
明示し、スキームを明らかにするのが、
オフショアファンドの「仕組債」です。
しかも国内で販売されるような複雑な仕組ではないので、名前が同じでも全然違う商品と
考えたほうがよさそうです。

主人公(椎名桔平さん)は日本経済の歴史をそのまま歩んでいます。バブル草創期に証券会社に
入社し、営業マンとして勤務。
まだネットやスマホ、いや、携帯電話もない時代です。
そしてバブルが弾けると、企業向け金融投資コンサルタントとして独立。
その業務として企業の損失隠しのための不正会計処理なども手がけます。

そして出てくる企業は、皆さんもご存知のXXXXという大手電機メーカーがモデルですね。
海外の原発子会社処理の話もリアルでした。
フィクションとはいえ、かなり現実味のあるストーリーとなっています。
そしてラストはその現実味をさらに強調しているといえるラストでした。

このドラマを見て感じることは、企業であれ、個人コンサルタントであれ
一線を踏み越えてはいけないなあと感じます。

・巨額の損失を隠すために粉飾決算をする・・・
・リスク面の説明無しに、ハイリターンのみを売りにして金融商品を提案する・・・

こういうことはドラマだけでなく、日常でも実際にある話でしょう。
それでもやってはいけないことだと肝に銘じないといけません。
面白いドラマですので、機会があればぜひ観賞してください。
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