海外投資の話のときに必ず出てくる話として、「為替リスク」が挙げられます。
日本人にとって日本円だけ持っていれば構わないという考え方をする人もいますが
1つの通貨のみでの資産運用というのは、リスクヘッジの面からあまりいいとは言えません。
以前分散投資についての重要性を解説していますので、こちらのブログも読んでみてください。

よく皆さんから出てくる話として「円高になったら損をするから」というのがあります。
果たしてそうでしょうか?

為替のせいで損をする?

例を挙げてみましょう。少しさかのぼりますが、過去のレートを元に計算してみます。
非常に極端なレートで計算していますので、ある意味最悪の場合と考えてください。

★2007年6月時点     1ドル=約122円
10万円をドルに両替する    約820ドル
※金融危機以前

★2011年8月時点     1ドル=約80円
820ドルを円に戻す        65,600円

元の資金 100,000円   両替後の金額 65,600円

100,000-65,600=34,400円

これが為替差損になるわけです。
「え?10万円でこんなに損するの?」そんな風に思われる方もいるでしょう。

あるいはもしかしたら、この時期に外貨預金をしていたりすると、金利がついても
この為替差損の影響でマイナスになっているかもしれませんね。

しかし投資で考えた場合、長期運用で考えれば決して怖くはないのです。

中長期で考えれば怖くない為替リスク

以前ドルコスト平均法の話をしましたが、長期的に積立ていけば、円高の時にはドルが多く
入りますので、ドル建てファンドも多く購入できます。逆に円安の時には、ドルが少なくなる分
ファンドの購入数が少なくなります。(※ファンド価格が同じと考えた場合)

ファンド価格が変動しても、安ければ多く購入し、高ければ少なく購入する、つまり、為替レートや
ファンド価格に応じて、毎月その金額に合わせてファンドを購入するのです。そして、長期的に
それが平均値としてならされてくることになります。
これが時間、通貨を分散した分散投資のメリットになるのです。

為替による利益=為替差益は、ある意味おまけ程度に考えておくほうがいいでしょう。

運用成績で吸収することもできる。

そしてもう1つ、オフショア投資、海外投資の場合、リターンが期待できることがあります。
先ほどの計算で両替時に元の10万円になるには、ドルが1,250ドル必要となります。

1,250-820=430ドル

つまり4年で430ドル、1年あたり108ドル程度のリターンが必要になります。
利回り計算をすると、年間平均利回り約13%です。これが4年ではなく、8年になれば6.5%に
なります。海外投資では普通にありうるリターンで、決して無理な運用成績ではありません。

資産運用は短期で勝負するものではない。

このように資産運用は長期的に見ていけば、為替差損を吸収することができます。
もし必要であれば、海外投資で利益が確定したものは、そのままドル口座などでドルのまま保有し
レートがよくなった時点で、円に両替すればいいだけのことなのです。
資産運用は中長期的に、そして余裕資金で行なうのであれば為替リスクに対して
それほど神経質になる必要はありません。

皆さんもぜひこのことを覚えておいて、海外投資に役立ててください。
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