海外資産運用術-7

この世に絶対などあり得ない

 リスクに応じたリターンを期待する

老後の生活資金に関して、前回お話をさせて頂き、皆様も大体どれ位のお金が必要となるかがお分かりになってきたのではないでしょうか。

以前に「72の法則」のお話をした際にお分かりかと思いますが、普通預金・定期預金にお金を預けておいたとしても、資産価値を上昇させるには途方も無い時間が掛かってしまいます。すると必然的に、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」ということで、ある程度のリスクは冒さないと資産運用にはならないということになってきます。

「リスク」と聞くと、危険なモノを思い浮かべる方も多いかもしれません。資産運用・管理において、「リスク」とは、「上下にぶれる可能性」を表したものとして理解をされるのがよいでしょう。プラスのパフォーマンスを上げて利益を出す可能性と同時にマイナスのパフォーマンスで損を計上する、二つの可能性が常に隣り合わせにあるわけです。

銀行の普通預金のように極めて安全と思われている商品であっても、極端なことを言えば、戻ってこない事さえあり得るということです。極端な例ですので、私個人的にはまずあり得ないと思っていますが、それでも国家財政が破綻して、銀行預金が封鎖されるようなことになれば、当然の事ながら銀行預金は途端に流動性を失い、その価値が失われてしまう「リスク」をもっています。

つまりは、そのリスクが現実となり得る確率が高いか、低いかの違いだけであり、全てのことにリスクは存在するのです。投資した日本の国債が紙切れになってしまうリスクは(今のところ・・・)低いと思われますが、外国為替証拠金取引(FX投資)で短期的な利益を追求し高いレバレッジを掛けて運用し損失を出すリスクは非常に高いといえます。

それではどの様にして異なるリスクを加味しながら、資産管理・運用を行っていく事が重要なのでしょうか?

以前にも触れたように、全ての投資家の方がそれぞれに異なった目的、目標を持ってライフプランを設計し、それに向けて資産管理・運用を行う中で、目標達成の為にリスクの異なる資産クラスの商品を組み合わせてポートフォリオを設計します。

 代表的な異なる資産クラスを一つ一つ見てみましょう

・普通預金、定期預金

ビタ一文損をしたくないという人にお勧め。しかしインフレが進行すれば結果的に元本割れという可能性もあり得る

・外貨預金

海外の高金利を享受できるというメリットがある反面、為替変動リスクと共に、手数料などが高いデメリットもある

・日本株

投資と言って直ぐに思いつく株式投資。最近ではインターネットなどを介して簡単に取引が出来るようになってきたが、数多くの銘柄から初心者が個別銘柄を選び出すのは至難の業といえる

・外国株式

同様に銘柄選択が困難であり、情報量も大変少なく為替変動のリスクも受けやすい

・債券

MMFや個人向け国債などは、買いやすい反面利率は定期預金より多少良い程度

為替(外国為替証拠金取引)

外貨預金と異なり、証拠金を担保にレバレッジを使い資金効率を高めて運用行うことが可能。しかし、雑な取引を行なうと投資元本を大きく損失する恐れがある

・投資信託

運用はプロに任せましょうと言うことで、まず初めに勧められるのがこれ。しかし国内と海外では運用のパフォーマンスにも大きな差があり、商品選択はなかなか困難

・ヘッジファンド

従来の「株式・債券・不動産」などといった、伝統的投資手法のリスクをヘッジ(回避)する方法として、個人投資家にも親しみの出てきた運用手法。マネージャーによる運用やシステムトレードを介して世界中のマーケットを投資対象に、あらゆる手法を駆使して運用が行われる

 このように運用商品は非常に多岐に渡ります。あなたに合った運用ポートフォリオと運用手法の選択は、プロのフィナンシャル・コンサルタントにお任せ下さい。